Veo Camera ユーザーレビューブログ

Veo CameraアプリVer.3レビュー【アップロード手順に注意が必要】

Veoは、2023年8月末、同社のカメラ管理アプリ”Veo Camera” iOS版をメジャーバージョンアップし、Version3.0.0を公開しました(Android版は近日公開予定)。
アプリのアイコンも変更となり、見た目はもちろん、ページ構成や操作方法も大きく変わっています。
特に試合映像のアップロード手順の変更は戸惑うユーザーも多いかもしれません。

ここでは、大きく変更されたVeo Cameraアプリをレビューしていきます。

ページ構成

アプリを起動すると、カメラを管理する画面が表示されます。この画面をメイン画面とします。
画面上部の左に「ライブラリ」、右に「設定」へのリンクがあり、アプリ全体がこの3つのページで構成されており、たいへんシンプルな構造になっています。

【メイン画面】

なお、この3ページは、画面上部のリンクだけでなく、画面を左右にスワイプすることでも遷移することができます。

【ページ間の移動はスワイプでも可能】

設定ページ

右の設定ページでは、様々な設定項目が一覧できます。

【Veo Cam未接続時の設定ページ】

Veo Camと接続されていない状態の設定ページには、アプリの各種設定のほか、サポートページやサブスクリプションの管理ページへのリンクもあり、Veoユーザーの主な用件は、このページで済ませられるようになっています。

【Veo Cam未接続時の設定ページ】

Veo Camと接続している状態の設定ページには、「カメラステータス」「カメラネットワーク」という項目が追加されます。
「カメラステータス」では、バッテリーの残り容量(バッテリー寿命)、メモリの残り容量(ストレージ)、温度といったVeo Camの状態が、「カメラネットワーク」では、インターネットとの接続状況が把握できるようになっています。
いずれも、これまでのバージョンにも存在していた項目ですが、これらの情報へのページ遷移は短くなり、辿り着きやすくなっています。

ライブラリページ

左のライブラリページでは、録画した試合映像にアクセスすることができます。

【Veo Cam未接続時のライブラリページ】

Veo Camと接続されていない状態のライブラリページには、「アップロードされた録画」として、アップロードが完了した試合映像が並んでいます。
このページで試合映像をタップすると、ブラウザが起動し、ブラウザ上で試合映像が再生され閲覧することができます。

画面下方の「クラブへ進む」ボタンをタップすると、同様にブラウザが起動し、Veoの管理画面にアクセスできます。

【Veo Cam接続時のライブラリページ】

Veo Camと接続されている状態のライブラリページには、「カメラで」というタブが追加され、接続されているVeo Camの中に保存されている試合映像が並びます。
「カメラで」というタブの日本語には違和感がありますが、英語版で確認したところ「On Camera」となっていましたので、これを翻訳したもののようです。せめて「カメラ内」くらいにしてほしかったところです。

Veo Camとの接続

Veo Camとの接続は、メイン画面で行います。
すでに接続したことのある(登録されている)Veo Camの電源を入れ、Veo Camの起動が完了すると、表示されているカメラの画像の下に「準備完了」と表示されます。

【Veo Camの起動が完了すると「準備完了」と表示される】

「準備完了」となったVeo Camをタップすると、Veo Camとアプリが接続され、録画操作画面となります。

【録画操作画面】

インストラクション

Veo Camとアプリが接続された際、このバージョンで初めて接続された場合は、画面下部にインストラクションへの案内が表示されます。

【インストラクションへの案内】

【インストラクション1:カメラの設置場所の説明】

【インストラクション2:録画開始したあとのスマートフォン(電話)の使用について】

【インストラクション3:録画中のアプリへのお知らせについて】

【インストラクション4:ライブラリページの説明】

【インストラクション5:カメラ名の下のプルダウンメニューの説明】

これまで、こうしたインストラクションはありませんでしたので、大きな改善と言えます。
もっとも、表示される内容については、撮影の手順を示すものとして十分かといえば、難しいところもあります。
今後の表示内容の充実を期待したいところです。

撮影手順

撮影はメイン画面で行います。
Veo Camとアプリを接続し、録画操作画面となったあとは、「プレビューを有効にする」をタップします。

Wi-Fi接続の確認ダイアログが表示されますので、「とにかく接続する」を選択します。

もう一度、Wi-Fi接続の確認ダイアログが表示されますので、「接続」を選択します。

プレビュー画面が表示されましたら、ピッチ全景が入っているかを確認し、Veo Camの角度を調整します。

準備ができましたら、「録画」もしくは「Liveに進む」ボタンをタップします。

録画が開始されると、このバージョンで追加された「インスタント再生(Instant Playback)」機能についての説明が表示されます。
この機能については、別途レビュー記事を予定していますので、ここでは触れません。

録画を終了する際は、「録画を停止する」ボタンをタップします。

録画を終了すると、試合映像のタイトル入力ダイアログが表示されます。
余裕があれば、ここでタイトルを入力しても結構ですし、余裕がなければ「キャンセル」を選択しても、タイトルには自動的に日付が入りますので、あとでゆっくり修正することができます。

アップロード手順

試合映像のアップロード手順は、このバージョンで大きく変更されました。

これまで、Veo Camを起動させ、インターネット回線に接続すれば、自動的にアップロードされていました。
このバージョンからは、自動的にアップロードされることはありません

アップロードはライブラリページで行います。

Veo Camを起動し、インターネット回線に接続します。
Veo Cameraアプリを起動し、Veo Camと接続します。
ライブラリページに移動します。

「カメラで」タブに表示される、試合映像の下の三点メニュー(上図赤枠)をタップします。

ポップアップ表示されるメニューから「アップロード」(上手赤枠)をタップします。

試合映像のアップロードが開始されます。

アップロードが完了すると、試合映像の下に「アップロード完了!」と表示されます。

その他

メイン画面には、これまで登録されてきたVeo Camが並んで表示されます。
各Veo Camの右端の「×」をタップすると、登録情報を削除することができます。

【Veo Camリストの削除確認画面】

あまり利用する機会は多くありませんが、試用で登録したり、買い替えをしたり、不具合のあったVeo Camを交換するなどしたりして、リストが長くなってしまうことがあります。
これまで、登録されたVeo Camの情報を削除する方法が提供されていませんでしたので、地味に便利な機能です。

Veo Camと接続している状態で、メイン画面の上部のVeo Camの名前の下の矢印をタップすると、プルダウンでVeo Camの情報が表示されます。

【プルダウン型のVeo Cam情報表示】

表示される情報は、設定ページで表示される項目と変わりありません。
表示の一番下の「カメラを取り外す」ボタンをタップすると、Veo Camとの接続を切ることができます。
Veo Camの使用後にアプリから接続を切る手順は、必須とはされていませんが、アクセスしやいボタンであれば、忘れにくくなることでしょう。

総括

今回のバージョンアップは、総じてシンプルなページ構成により、分かりやすく、使いやすくなっている印象です。
日本語表記も、まだ違和感の残る部分はあるものの、かなりこなれたものになっています。

一方、アップロードの手順に関しては、手間が増えたことは否めません。
なぜこうした仕様になったのか、新たに追加されたインスタント再生機能との関係で、インスタント再生機能を使っている最中にアップロードが開始されると不都合という判断なのかもしれません。
それはそれで理解はできますが、どうにかこれまでの使い勝手を残す工夫はできなかったものかと考えます。

Android版の公開も含めて、引き続き今後の改善に期待したいところです。