Veo Camera ユーザーレビューブログ

Veo導入時に検討されそうな製品・サービス

Veoをチームやクラブ、学校で導入しようと提案すると、当然ですが「似た製品はないか」「より良いサービスはないか」といった意見が出てくることでしょう。

そこで、Veoを導入する際に、合わせて検討が必要になりそうな製品やサービスを集めてみました。

カメラ&クラウドサービス

Pixellot

2013年にイスラエルで設立されたPixellotは、カメラと、AIによる映像コンテンツ生成ソリューションを提供しています。2019年には、日本進出に当たって電通との提携を発表しています。

URL:本社サイト日本語サイト

Pixellot S1

4つのレンズを搭載したモデル。有線インターネット環境が推奨され、体育館やスタジアムなどに備え付ける常設タイプ。
YouTube、Facebook、Twitterなどへのライブ中継が可能。
本体価格:150万円〜 クラウド料金:85万円/年〜

Pixellot S2

2つのレンズを搭載したモデル。有線インターネット環境が推奨され、体育館など屋内施設に備え付ける常設タイプ。
YouTube、Facebook、Twitterなどへのライブ中継が可能。
本体価格:100万円〜 クラウド料金:85万円/年〜

Pixellot Air

2つのレンズを搭載したモデル。持ち運び可能なタイプ。ライブ中継はできず、収録のみ。
本体価格:30万円〜 クラウド料金:25万円/年〜

日本国内での取り扱い

株式会社NTT Sportict

PIxellotを事業の中核に据え、「STADIUM TUBE」というソリューションブランドで展開しています。
Pixellot Airは、「STADIUM TUBE for Team」と言う名称で提供。サブスクリプションプランは月額19,778円(税込)、機器購入プランは初期費用349,800円(税込)、月額費用9,900円(税込)。

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専用のカメラとクラウドサービスという組み合わせは、Veoと共通する部分が多く見られます。
PIxellot S1/S2は、有線でのインターネット接続を必要とする常設タイプとなるため、グラウンドやアリーナを所有している学校や自治体でないと、導入は難しいでしょう。
Pixellot Airは、持ち運べるモデルでVeo Camに相当します。ライブ配信はできませんので、Veo Cam 1相当と見ることができます。費用的にはまだVeoの方に優位性がありますが、日本の大手企業のサポートを重視する場合には選択肢となり得るでしょう。

Hudl

2006年、米ネブラスカ州リンカーンで設立されたHudlは、大学アメリカンフットボールの映像共有ツールの提供からスタート。2014年にオーストラリアの映像分析会社、スポーツテックを買収し、試合映像へのタグ付けツールの草分けとなる「スポーツコード」を主力プロダクトとして提供しています。

URL:日本語サイト

Hudl Focus

コメント

専用カメラとクラウドサービスという組み合わせは、Veoと共通する部分が多く見られます。
クラウドサービスの方は、日本国内でもサッカー競技でJリーグクラブや大学チームでも多く活用されている一方で、カメラについて公開されている情報は少なく、紹介されている映像からは、レンズが3つ搭載されていること、多分に室内専用であることがうかがわれます。
価格体系も本体価格は無料で、年間数十万円の契約との情報もありますが、詳細は不明です。

Bepro

2015年にビジネスを開始したBeproは、サッカー映像分析プラットフォーム「Bepro11」を提供しています。日本では、2020年11月からサービスを提供しています。

URL:日本語サイト

自動カメラシステム

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映像分析プラットフォームは、日本国内でもJリーグクラブや大学チームでも多く活用されている事例が紹介されていますが、カメラについて公開されている情報は少なく、上記映像からは、独立した3台のカメラで構成されていること、多分に常設タイプであることがうかがわれます。
また、Bepro JapanのTwitterアカウントでは、ポータブルタイプのカメラが開発中と紹介されています。

映像分析

SPLYZA

株式会社SPLYZAは、2011年設立の静岡県の企業です。
試合映像に対してタグを付け、書き込みなども行える「SPLYZA Teams」というサービスを提供しています。

URL:企業サイトサービスサイト

SPLYZA Teams

初期費用:10,000円(税込)
最低アカウント数:10アカウント〜

BASIC

月額費用:590円(年払い時490円)
アップロード時間:40分/月
解像度:1080p

ADVANCE

月額費用:790円(年払い時660円)
アップロード時間:60分/月
解像度:1080p

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高校スポーツを中心に導入が進んでいるSPLYZAは、撮影した試合映像をチーム内での振り返りに使えるよう分析を支援するツールです。
同様のタグはVeoのクラウドサービスの中でも付けることができますが、書き込みについてはSPLYZAの方が自由度がありそうですが、Veoも描画ツールを拡充しましたので、比較したいところです。
試合映像の撮影については、ユーザー任せとなっているSPLYZAですが、2022年4月にNTT Sportictと提携を発表しており、STADIUM TUBEとSPLYZAの間でデータ連携ができるようになっています。

RUN.EDGE

RUN. EDGE株式会社は、スポーツや教育分野で映像分析プラットフォームを提供する日本企業です。
富士通株式会社の事業から独立・カーブアウトし、スカイライトコンサルティング株式会社と共同で活動を開始、順調に資金調達を重ねています。

URL:企業サイトサービスサイト

FL-UX

アップロードした試合映像に対し、タグ付け、映像への描画、共有、コミュニケーション、分析が可能となるクラウドサービスです。iOS、Androidに対応したアプリ形式で提供されています。

BASIC PLAN

月額基本料金:1280円 ※分析ユーザー1人分含む
同分析ユーザー料金:980円
同視聴ユーザー料金:290円
動画アップロード:10時間/月
解像度:標準

STANDARD PLAN

月額基本料金:4980円 ※分析ユーザー1人分含む
同分析ユーザー料金:2980円
同視聴ユーザー料金:450円
動画アップロード:15時間/月
解像度:標準/高画質

STANDARD+ PLAN

月額基本料金:9980円 ※分析ユーザー1人分含む
同分析ユーザー料金:5980円
同視聴ユーザー料金:750円
動画アップロード:20時間/月
解像度:標準/高画質
オフライン分析可能

コメント

導入事例にはプロチームや学生チームなどが多く、本格的な競技志向の現場で活用されているようで、新しい機能も随時追加されています。
試合映像に関しては、やはりユーザーに任せる形になっているようです。
また、バスケットボールなど他の球技に対応したサービスも提供しています。

データスタジアム

データスタジアム株式会社は2001年設立の日本のプロスポーツを中心に、データに基づく情報や分析を提供する会社です。
Jリーグなどプロチームへのデータ、分析ツールの提供ではよく知られていますが、アマチュアチーム向けの分析ツールも提供しています。

URL:企業サイトサービスサイト

MY TAGTIC

iPadやiPhoneで撮影した試合映像にタグを付けて、チーム内で共有することができるアプリサービス

ライトプラン

月額費用:500円
クラウド共有可能人数:2人
最大クラウド容量:5GB

ミドルプラン

月額費用:2,200円
クラウド共有可能人数:10人
最大クラウド容量:20GB

アドバンスプラン

月額費用:4,900円
クラウド共有可能人数:30人
最大クラウド容量:50GB

プロプラン

月額費用:8,000円
クラウド共有可能人数:100人
最大クラウド容量:100GB

コメント

アプリの形で提供されているため、別途撮影した試合映像を扱うことは難しいようです。
iPadやiPhoneでの撮影を前提としており、サッカーのように広いグラウンドをカバーするためには撮影のための人員を用意する必要があります。

CATAPULT

CATAPULT社は、2006年にオーストラリアで設立され、ウェラブルGPSデバイスによりアスリートのパフォーマンスを測定するソリューションを提供しています。

URL:企業サイト

CATAPULT PRO VIDEO

CATAPULT THUNDER

コメント

もともとサッカーなどプロのトップチーム向けのソリューションを提供している企業のため、サービス内容の詳細を知ることは簡単ではありません。
GPS搭載のセンサーによる数値分析がメインでしたが、新たに上記の映像分析サービスの提供を開始していることは、昨今のスポーツ界のトレンドを垣間見ることができます。


情報募集中

この他にも、Veoを導入するに当たって、比較検討されている製品やサービスがございましたら、是非お知らせください。上記で取り上げた内容の更新情報や実際の使い勝手でも構いません。
facebookページより、ご連絡頂くことが可能となっています。よろしくお願いします。