Veo Camera ユーザーレビューブログ

Veoレビュー【編集編】

編集はVeoのクラウドサービス上で行います。
ここでは実際の編集の手順をご紹介します。

アップロード

まず、録画した撮影データをVeoのクラウドサービスにアップロードする必要があります。

Veoカメラ本体に電源ケーブルとイーサネットケーブルを接続して、電源を入れます。
イーサネットケーブルはブロードバンド回線経由でインターネットに接続されている必要があります。
インターネットに接続されていることをVeoカメラ本体が認識すると、本体に保存されている撮影データのアップロードが始まります。

アップロード時間は、回線速度に左右されるはずです。
何度か試したところでは、1時間の試合の映像に対して、アップロードは1~2時間くらいで完了しています。

アップロードが完了すると、Veoからアカウント登録したメールアドレス宛に「Your video “(ファイル名)” is now on Veo」というタイトルのメールが届き、Veoのクラウドサービス上で映像の生成が始まります。
同時に、Veoカメラ本体から撮影データは消去されます。

ここまで終われば、Veoカメラ本体の電源を切って、片付けても大丈夫です。

映像の生成

撮影データのアップロードが完了すると、Veoのクラウドサービスは映像の生成を開始します。

映像の生成が完了すると、Veoからアカウント登録したメールアドレス宛に「”(ファイル名)” is ready to watch!」というタイトルのメールが届きます。

「app.veo.co」サイトにアクセスして、登録したアカウントでログインしてみましょう。
撮影した試合映像が生成されているはずです。

映像の生成にかかる時間は24時間以内とされていますが、実際に試したところでは、1時間の試合の映像に対して、2時間弱で生成完了のメールが届いています。
これは映像の長さやクラウドサービスの空き具合によって異なる可能性があります。

Veoクラウドサービスが生成するのは、以下の3種類の映像です。

  • 実況映像(放送ビュー)
  • パノラマ映像(パノラマビュー)
  • 超ワイド映像(インタラクティブビュー)

クラウドサービスがメインで扱うのは実況映像です。
この映像を、Veoは超ワイド映像の中からボールを中心に切り出した映像をつなげることで、実況映像を生成しているようです。
切り出す場所や範囲を変化させることで、ズームやパンを駆使した、あたかもプロの試合中継のような実況映像となるわけです。

映像のどの部分を切り出すかは、AIによる映像解析技術により自動化されていると推測されます。
この技術について、Veoでは、”The robots have started looking for the ball.” と表現していますが、必ず画面にボールがあるわけではないため、AIはボールだけを追っているのではなく、プレーヤーの動きや集まり具合なども総合的に見ているようです。

ハイライト

Veoのクラウドサービス上では、試合の映像の中から短いプレーをハイライト映像としてを切り出すことができます。

自動抽出

Veoのクラウドサービスは、実況映像を自動生成する際に、同時にハイライトも自動で抽出してくれます。
ただし、自動で抽出してくれるポイントは、以下の3つです。

  • Half Start
  • Half End
  • Goal

このハイライトの生成もAIによるもののため、常に正しく抽出できているとは限りません。
映像を確認し、正しければ「Save」をクリックすると、ハイライト映像の生成を開始します。
サイドネット外のシュートをGoalと判定しているなど、映像が正しくなければ、「Delete」をクリックして、削除します。
削除する場合は、確認画面が表示されますので、「Confirm」をクリックすると、削除されます。

手動抽出

ハイライトは自動で生成されるだけでなく、手動でも抽出して、様々なタグを設定したり、画面に書き込みをすることもできます。

ポイントの設定

試合映像の中でハイライトとしたいプレーがあったら、Hキーを押すか、右上の「New Higlight」ボタンをクリックします。

すると、その時点で静止画となり、前後15秒のキーフレームが表示されます。このキーフレームを動かすことで、ハイライト映像として切り出す範囲を決めます。キーフレームは前後30秒、合計60秒の範囲まで伸ばすことができます。

タグの設定

ハイライト映像の範囲が決まったら、画面右の編集ブロックでタグを付けましょう。

デフォルトで以下のタグが用意されています。

  • Attack
  • Corner
  • Defence
  • Freekick
  • Goal
  • Half end
  • Half start
  • Penalty kick
  • Red card
  • Shot on goal
  • Yellow card

サッカーの試合をハイライトでまとめる際のプレーは、ほぼ網羅されているでしょうか。タグは自分で作ることもできますので、取り上げたいプレーに応じて増やしていってもよいでしょう。

ハイライトに関連する選手の名前を「Players」から選んで登録することもできます。ただし、この「Players」で選択できるようにするには、事前にアカウントにメンバーを登録しておく必要があります。

最後に編集ブロックの「Create」をクリックすると、ハイライト映像の生成を開始します。

画面への書き込み

ハイライト映像には、簡単な書き込みをすることができます。
画面右下の「Add drawing」をクリックすると、描画画面になります。
入力できるのは、矢印、角丸の長方形の枠、直線のみです。それぞれ色は、赤、黄、白、青に変更することができます。操作を戻すアンドゥ(Undo)、戻しすぎた際に先に進めるリドゥ(Redo)も可能です。

入力が終わったら、右端のチェック(完了)で確定させます。

書き込みをした箇所は、ハイライト映像の中で5秒前後静止し、観ている人に意図を伝えやすくなります。