Veo Camera ユーザーレビューブログ

Veoレビュー【撮影編2023】

実際の撮影の手順をご紹介します。

事前準備

カメラをグラウンドに持っていく前に、いくつか準備が必要です。これらは先に済ませておく必要があります。

アカウントの作成

まず、Veoをクラウドサービスはを利用するためのアカウントを登録する必要があります。
自分のケースでは、製品出荷のタイミングで「Create your Veo account」というタイトルのメールが送られてきました。メール本文に「JOIN VEO」というリンクがあり、ここから登録を行いました。

登録はチーム名などを入力しますが、あとで修正できますので、あまり難しく考えることはありません。
アカウントとパスワードだけは忘れないように注意しましょう。

日本国内のレンタルサービスでは、レンタル事業者がアカウントとパスワードを取得しているケースが多いようです。
レンタル契約を交わし、製品が届いても連絡がなかった場合は、レンタル事業者にアカウントとパスワードを確認するようにしましょう。

アプリのインストール

カメラの操作はスマートフォン(もしくはタブレット)のアプリから行います。

アプリの名前「Veo camera」で検索するか、下記のアドレスからアプリをインストールしてください。

iOS  https://apps.apple.com/jp/app/veo-camera/id1539653141
Android  https://play.google.com/store/apps/details?id=co.veo.veocam&hl=ja&gl=US&pli=1

カメラの登録

カメラを充電し、充電が完了したら電源を入れます。
USB-Cポートに製品付属のUSB-Cアダプター経由でイーサネットケーブルを接続し、インターネットにつながっている状態にします。

次にスマートフォンを用意し、Veo Cameraアプリを起動します。

アプリを起動したら、上記のアカウントとパスワードでサインイン(Sign in)しておきます。

スマートフォンの近くに、起動しているカメラがあると、アプリ上に上記の表示が出ます。
画像ではぼかしを入れていますが、カメラ名「veocam2-xxxxx」の「xxxxx」は5桁の英数字になっており、カメラの底面に記載のあるものと合致することを確認します。
間違いなければ、カメラ名をタップします。

カメラの登録の画面となりました。
ここで、アカウントとカメラ本体を紐づけることとなります。
画面下部の「Resister my Veo Cam」をタップします。

カメラ名「veocam2-xxxxx」と「Resister this camera to [クラブ名もしくはチーム名]」が表示されます。
いずれも間違いなければ、画面下部の「Resister」をタップします。

これで、カメラとアカウントが紐づけられました。
アプリからカメラ本体と接続するには、この画面の「Enable preview to record or livestream」をタップします。

ここで初めてカメラ本体とWi-Fi接続が試みられ、上記画面のように「30秒お待ちください」という旨のメッセージが表示されます。

Wi-Fi接続が完了すると、上記のようにカメラ映像を確認する画面となります。
画面右上の三点リーダーをタップすると、カメラ本体の情報画面になります。

カメラ本体の情報画面では、バッテリー残量(Battery level)、残り記憶容量(Storage)、本体温度(Temperature)などを把握することができます。

これで、グラウンドに出るまでに済ませておく設定は完了です。

以上で、事前準備は完了です。

カメラの設置

グランドに着いたら、カメラを設置しましょう。
サッカー競技であれば、センターラインの延長線に近いところに、設置するのがよいでしょう。
ユーザーガイドには「サイドラインから3~4mの所」と書かれていますが、カメラは驚くほど広角ですので、サイドラインのすぐ外でもサイドライン際のプレーを撮影できます。
可能であれば、できるだけサイドラインから近くに設置すべきですが、当然ながらプレーや審判、試合運営に邪魔にならないように配慮する必要があります。
参考までに、Veoカメラでどのくらいの範囲が撮影できるかを紹介しておきます。

観客席から撮影した場合(三脚の高さ1m)

陸上競技トラックのすぐ外側から撮影した場合(三脚の高さ3.8m)

屋外のグラウンドでは、太陽の位置にも注意し、逆光にならない位置に設置する必要があります。
また、高い位置から撮影した方が俯瞰的な映像を撮影できますので、三脚もできるだけ高いものにしたいところです。その場合は、転倒のリスクも考慮し、ロープで固定するなどの工夫も必要ですし、少なくとも近くで子どもを遊ばせないなど事故に注意をする必要があります。

撮影

カメラを設置したら、カメラ本体の電源を入れ、事前登録と同様にスマートフォンのアプリからカメラに接続します。

アプリを起動すると、登録されているカメラ名「veocam2-xxxxx」が表示されますので、利用するカメラ名をタップします。

カメラ本体に接続すると、プレビュー画面となり、撮影範囲を確認することができます。
ここで、グラウンドがきちんと画面の中に収まっているかを確認します。特に手前左右のコーナーフラッグが入っていることに注意します。

もし、画面からグラウンドが外れている場合は、カメラの位置や角度を調整します。

問題なければ、画面下の録画ボタンをタップすると、録画が開始されます。
あとで編集されますので、録画開始をキックオフなどに合わせる必要もありません。

試合が終了したら、再びスマートフォンからアプリを起動し、カメラ本体に接続し、プレビュー画面で録画を終了します。
ファイル名を入力するダイアログが表示されますので、好きなファイル名を付けることができます。
ここで何も入力せずにキャンセルとすると、時刻表示がファイル名となって保存されます。

以上で、撮影は終了です。

特別な状況での撮影

夜間

カメラ本体にはライトやフラッシュは付属していません。そもそも、グラウンド全体を照らすようなライトはカメラに付けることはできません。
ナイター施設のある人工芝グラウンドでの映像を紹介しておきます。十分に利用できると考えますが、参考にしてください。

 

雨中

カメラ本体は防水や防塵に関する程度を示す等級でIP54とされています。
防塵に関しては「塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない」、防水に関しては「あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない」というレベルになっています。
何度か雨の中で撮影しましたが、撮影自体に支障が出ることはありませんでした。
もっとも雨量としては土砂降りというほどではありませんでしたので、より激しい雨の場合は、カメラの動作以外にも、水滴がレンズにつくことにも注意を払う必要はありそうです。

炎天下

カメラ本体は撮影後に意外と熱を発しています。
多くの精密機器と同様に、高温の環境では正常に動作しなくなるのか、心配にもなります。
これまで使用した中で最も暑かったのは、猛暑日予報の出ている東京都内でのクレーグラウンドで、40度近くあってもおかしくない環境ですが、撮影自体は問題なく行うことができました。
むしろ、カメラ操作に使うスマートフォンの方が炎天下に放置しておくと動作しなくなることがありました。
映像も紹介しておきます。実際の地面はもっと白っぽく、照り返しも強かったのですが、青が強めの色合いに調整されています。

いずれの環境でも撮影自体は可能でした。
アマチュアサッカーにおいては、猛暑を含む悪天候では試合を実施しないケースも少なくないため、試合が実施される環境内では問題ないと言えるでしょう。