Veo Camera ユーザーレビューブログ

Clubhouseはどんなユーザーが利用できるのか

2023年6月、Veoはクラウドサービスの管理画面を刷新し、Clubhouseという新しい概念を導入しました。

Veoが公開したイメージ画像はアニメーションになっており、とても分かりやすく、その便利さが伝わってくるものになっていました。

その便利さとは、具体的に以下の2点にまとめられるでしょう。

  • 新しいClubhouseを簡単に追加できる
  • Clubhouseごとに試合映像を管理できる

これまで、複数のチームの試合映像を管理したいのであれば、サブスクリプションはClub Planを選択する必要がありました。
予算上、やむなくTeam Planを選択していた担当者からすれば、新しいClubhouseでチーム分けをしたいと考えるでしょう。
また、Club Planを利用していたとしても、ひとつの画面で複数のチームの映像が混在して表示されることを煩わしいと感じていた担当者には、メリットがありそうです。

Clubhouseを追加してみる

Clubhouseを追加することは非常に簡単です。

新しくなった管理画面のUIで左上に表示されているチーム名の横をクリックしてポップアップメニューを表示させると、一番下に「Create new Clubhouse」が表示されますので、これを選択します。

Clubhouseの登録画面となりますので、必要な項目を入力していきます。

  • 新しいClubhouseの名称(What is your Clubhouse’s name?)
  • 新しいClubhouseの略称をアルファベット3文字で(What’s its abbreviation?)
  • 国(Country)
  • 競技名(Your sport)
  • 【任意】チームロゴのアップロード(Upload your crest)

最後に「Create Clubhouse」ボタンをクリックするだけで、新しいClubhouseが追加されました。

追加したClubhouseへの切り替え

パソコンのブラウザ上で、追加したClubhouse(Clubhouse Bとします)に切り替えるのは、上記のイメージ映像にあるように簡単です。
左上の既存のClubhouse名(Clubhouse Aとします)の横をクリックすると、ポップアップメニューから追加したClubhouseを選択することができます。

また、Veo CameraアプリでもClubhouseを切り替えることができます。

カメラが接続されていない状態で、画面下のメニューの左端、Clubを選択すると、Clubhouse Aでアップロードされた試合映像のサムネイルが並びます。
このClubhouse名(Clubhouse A)が表示された脇のアイコン(上図赤枠)をタップすると、Clubhouseの選択メニューが画面下から表示されます。

この選択メニューでClubhouse Bをタップすると、Clubhouse Bの画面に切り替えることができます。
まだClubhouse Bで試合を撮影していない状態では、殺風景な画面となり、Clubhouseを切り替えるためにタップする箇所も変わります。

画面下方の「View your recordings in other clubs」(上図赤枠)をタップすると、同様にClubhouseの選択メニューが画面下から表示されます。

この殺風景な画面に、試合映像を並べたいところですが、試合映像のメニューにClubhouse切替の項目はなく、Clubhouse Aの試合映像をClubhouse Bに移動させることができません
これまで混在していたチームの試合をきちんと分けることができると期待していた向きには残念です。

新しいClubhouseで試合を撮影するには

すでに撮影していた試合映像をClubhouse Bに移動させることができないならば、新たに撮影するにはどうしたらよいのでしょうか。

Veo CameraアプリでClubhouse Bに切り替えてから撮影すれば、試合映像はClubhouse Bに登録されるのか、とも考え、試してみましたが、試合映像はClubhouse Aにアップロードされました。

改めて管理画面を確認すると、メニューに「Veo Cams」という項目があります(下図赤枠)。
Clubhouse Bで、この項目を開くと、下記のようなメッセージが表示されます。

「このClubhouseには、1台もVeo Camが登録されていません(You haven’t registered any Veo Cams to this Clubhouse)」ということは、Clubhouse Bの試合を撮影するためには、Veo Camの登録が必要ということなのでしょう。
しかし、登録の方法、登録手続きの窓口については、何も案内がありません。

そこで、Veoのサポート窓口に確認したところ、以下のようなことが分かりました。

  • 1台のVeo Camに複数のClubhouseを登録することはできない
  • Veo Camに登録したClubhouseをユーザー自ら解除、変更する仕組みは提供されていない

つまり、1台のVao Camを、今週末はClubhouse A、来週末はClubhouse B、というように切り替えて利用することもできないということです。

Veoとしては、このClubhouseという仕組みのユーザーとして、複数台のVeo Camを所有し、それぞれ個別にクラブ内のチームに割り当てたいと考えているクラブ、を想定していると言えます。

もっとも、Veoのサポート窓口の情報が最新かつ正確ではない可能性もあるため、その点は留意しておく必要があります。

求められるClubhouseの改善点

現状のClubhouseの仕組みは、利用できるユーザーを非常に限定しており、使い勝手の良いものとは言えません。
たとえ、Veo Camを複数台所有しているクラブチームでも、不具合やバッテリー切れなどのトラブルがあった際の予備として運用していることもあるでしょう。
仮に1台のVao CamをClubhouse A、もう1台をClubhouse Bに割り当ててしまうと、柔軟に融通し合うことができなくなり、せっかく複数台所有していることのメリットを手放すことにもなります。

せっかくの新しい仕組みを、もっと使ってもらうために、Veoがすべき改善案を僭越ながら挙げていきます。

1台のVeo Camに複数のClubhouseを登録できるようにすること

多くのVeoユーザーは、Clubhouseのリリースを読み、これができるようになったと考えたことでしょう。
1台のVeo Camを活用しているユーザーも、複数のClubhouseで試合映像を管理したいというニーズは強いと考えられます。

たとえば同じアカウントにClubhouseを追加した場合、アカウントに登録されているカメラはすべて追加したClubhouseでも利用できる、すなわち登録されている状態になることが理想です。

もちろん、撮影時には、Veo Cameraアプリから、どのClubhouseの試合を撮影するのか、指定する仕組みも必要になります。
ユーザー側に撮影時の手間は増えるかもしれませんが、もっとも自然な利用の仕方となるでしょう。

Veo Camに登録したClubhouseをユーザーが簡単に切り替えられるようにすること

最初の改善案では、Veo Cam側に技術的な制約がある、もしくはアプリの改修も含めてコストが大きすぎるといった可能性があります。
Veo Camに1つのClubhouseしか登録できないとして、次善の策としては、その切替を簡易にすることです。
Veo Camに登録されているClubhouseの切り替えがユーザー側で簡単に行えれば、複数のClubhouseの活用は容易になります。

たとえば、今週末はClubhouse Aの試合、来週末はClubhouse Bの試合というケースを考えれば、切り替えに多少の時間、たとえば翌日になることも許容できます。
もちろん、瞬時に切り替えできるのであれば、1日のうちにClubhouse A、Clubhouse Bの試合を撮影することも可能になり、用途は大きく拡がります。

この改善策は、複数台のVeo Camを所有しているクラブチームにとってもメリットになります。
何らかの事情で、Veo Camをクラブチーム内で融通しなければいけない場合にも、Clubhouseを切り替えることで柔軟な運用ができます。

撮影済みの試合映像をClubhouse間で移動できるようにすること

最後に、これは最低限対応してほしい要望です。
既存の試合映像も含めて、Edit画面にClubhouseの項目を追加し、修正(すでに作成してあるClubhouseを選択)できるようにすればよいのです。
欲を言えば、ひとつの試合映像を複数のClubhouseに登録したいという要望もあるかもしれませんが、まずはひとつの試合映像にひとつのClubhouseという関係で十分でしょう。

この改善案は、複数台のVeo Camを使っているクラブチームが、誤ってClubhouse Aを登録しているVeo Camで、Clubhouse Bの試合を撮影した場合の訂正作業も可能にするという意味で、メリットがあります。

まとめ

そもそも、今回のClubhouseの仕組みは、新しいClubhouseの追加がどのプランでも簡単にできるにも関わらず、その利用のハードルが非常に高い、というアンバランスな面があります。
利用のハードルからすれば、複数台のVeo Camを利用しているクラブチーム、もしくはVeo Camを追加オーダーしたクラブチームにしか、新しいClubhouseは追加できないようにすべきでしょう。

Veoに限らず、Webサービスでは、出来上がった機能から公開していき、アップデートを繰り返して完成度を高めていく手法は珍しくありません。
とはいえ、既存ユーザーが戸惑うような新機能の公開の仕方は好ましいものとは言えません。
今回のVeoの新機能と、その利用のハードルのバランスの悪さなどは、まさにその典型と言えるでしょう。

一方で、新しいClubhouseの追加に厳しく制限を掛けていないということは、より広くClubhouseを利用してもらう構想があるということかもしれません。
今回のClubhouseに関しても、いつものように、気付くとアップデートで改善が図られていくことを期待したいところです。