Veo Camera ユーザーレビューブログ

Veo AnalyticsにConfirm match periodsメニューが追加

Veoのクラウド分析サービス、Veo Analyticsに、Confirm match periods(下図赤枠)というメニューが追加されました。
これにより、分析結果がより分かりやすいものとなっています。
実際に、2022年3月の試合映像で追加されていることを確認しましたが、正確な追加の日付は不明です。

Confirm match periodsの入力

Veoカメラで撮影した試合映像をアップロードし、Veoクラウドサービスの処理が終わった後にアクセスすると、上図のように「Confirm match periods」というメニューが表示されるようになりました。

その下の「Stats」「Heatmap」の折りたたみメニューを開けてみると、unavailableとなっており、Confirm match periodsを促すメッセージが表示されています(下図)。

では「Confirm match periods」はどのような処理を求めているのでしょうか。

この「Confirm match periods」ボタンをクリックすると、ヒートマップ(Heatmap)で表示されるようなピッチを模した図が表示されました。

この画面で入力するのは、2つです。

ひとつは、画面のどちらが自チーム(Own team)、相手チーム(Opponent team)か、ということで、ピッチ中央の矢印がふたつ上下に並んでいる箇所(上図黄枠部分)をクリックすることで、場所を入れ替えることができます。
これを前半(1st match period)と後半(2nd match period)の両方で行います。

もうひとつは、前後半の開始時間と終了時間の修正です。
すでに試合映像を分析した結果として、開始時間と終了時間が、録画映像の冒頭から何分何秒という形式で表示されています。
この数字の横にあるペンアイコンをクリックすることで、開始時間と終了時間を修正入力することができるようになります(上図赤枠部分)。
実際の映像を観て、タイムラインの時間を確認すればよいでしょう。

また、練習試合などで○分3本、4本といった試合形式の場合は、「+ Add period」で追加することができます。

最後に下部の「Confirm」ボタンをクリックして完了です。

Confirm match periodsの反映

Confirm match periodsを完了すると、Veo analyticsの「Stats」「Heatmap」が有効になります。

「Stats」はHighlightsで抽出されたプレーを集計しただけのものですが、match periodsで入力したとおり、前後半(Period)ごとの分析結果もプルダウンで簡単に表示できるようになりました。

「Heatmap」では、プロダウンから目的のチーム名を選択することができ、前後半(Period)をプルダウンで選択することができます。
特定の時間帯を選んで分析するためのスライダーも残っています。
これまで、右に攻めているチーム、左に攻めているとチームとしか選ぶことができず、前後半もスライダーで手作業で調整する必要があったことに比べると格段に分かりやすく、手間がなくなりました。

また、試合映像の左上に試合時間とスコアが表示されるようになりました。
実況映像としての雰囲気が増したような印象になります。

 

総括

今回のメニューの追加は、どちらが自チームなのかという、AIでは判別することができない内容を、人が正しく指示するためのものと言えます。

上記で述べたように、Veo Analyticsで手間となっていた作業が簡略化され、使い勝手の良いものに改善された印象です。

試合開始と終了の時間を指定することで、試合映像に試合時間とスコアを表示するようになった点は、地味ですが、試合映像をより魅力的なものとし、チーム内の共有を通して映像を閲覧するだけの人にも分かりやすく、親しみを感じる改善となっているのではないでしょうか。